2018/10/05
子育て中の「あ~疲れる」が解消!?「子どもも大人もともに育ちあう場」
2019年4月。
NPO法人さくらの森・親子サポートネットは、さくらの森保育園の分園とコミュニティスペースを、開所できる運びとなりました。
私たちの『今の想い』をお伝えいたします。
子育て中の「あ~疲れる」が解消!?
「子どもも大人もともに育ちあう場」
あなたは、子育てがつらくて一人でトイレに逃げ込んだことはありませんか?
そんな自分が嫌になってしまったこともあったかもしれません。
今、子育て支援に携わっている私も、かつてはそうでした。
子育てはわからないことだらけ、そして疲れることだらけ。
私の場合は、生協の共同購入で知り合った先輩ママたちや気の置けない子育て仲間ができたことで、気持ちがぐっと楽になりました。
そこで今回は、子育て中の「あ~疲れる」が少しやわらいで、子どもといる暮らしが楽しいなと思える場を作りたいと取り組んでいる私たちの活動をご紹介します。
さくらの森・親子サポートネットは、ひとことで言うと、「子どもも大人もともに育ちあう場づくり」をめざしている団体です。
その地域で暮らす市民が運営しているという特徴を持っています。
具体的には、神奈川県大和市で、さくらの森保育園(認可保育園・定員60人)とさくらのつぼみ保育園(小規模保育・定員9人)や一時預かり(さくらの森保育園内・定員10人)といった保育・親子支援を行っています。
保育園の子どもたちが歩いて行ける場所に “泉の森”があります。
子どもたちは毎日季節で変化していく自然物を見たり触れたり想像したりと、五感を刺激しながらあそびを見つけていきます。
心もからだもたっぷり動かしたあとは、和食中心の自然食をいただきます。
園舎内は木の無垢材による床や家具、自然素材のものを取り入れており、心身ともに安心できる場になっています。
こうした園での日々のなかで、子どもたちの自主性や主体性がのびのびと育っていきます。
また、実家のようにのんびり過ごせる「親子のひろば・わにわに」や、小学生がたくさん集まる「わにわに食堂(こども食堂)」といった活動も始めています。
これらの活動を通して、子育て中の「あ~疲れる」から、その本質である「困ったな」をキャッチし、
その解決に向けてマッチングするなど「地域に開かれた窓」としての成果を挙げてきました。
この活動を始めたのは、大和市で子育て支援に取り組んでいた私や仲間たちです。
私たちは、親子支援で必要なのは、歩いて行ける場所に親子で集まれる場所があること、そして仕事だけでなくリフレッシュのために子どもを預けられる場があることだと捉え活動していました。
認可保育園づくりに取り組むきっかけになったのは、リーマンショック後、家計が苦しく働かざるをえない母たちが一気に増え保育園に入れないという切実な声が多くあったからです。
そこで私たちは、すべての子育て世帯を地域で応援できる場をつくりたいという想いから、保育園とともに一時預かりに積極的に取り組む認可保育園をめざしたのです。
そして、大和市の認可保育園運営法人に選ばれ2011年3月保育園を開園することができました。
保育園の隣には、桜の美しい桜森稲荷神社があります。
かの昔、鎮守の森だった場所に生まれた保育園なので「さくらの森保育園」という名まえになりました。
私たちは今、2019年4月、さくらの森保育園の分園と、そこに併設して地域に開くコミュニティスペースを開所するための準備をしているところです。
それは、1人でも多くの人が、できるだけ自然に沿った暮らしを始めようとする気づきの場をつくることで、ひいては子どもたちが健康で、楽しく、希望をもって生きられる社会をつくりたいという思いがあるからです。
私たちは保育園や親子支援の活動を通して、私たちがつくつてきた場は、子どもも大人もエンパワメントできる力があるということに気づき、それとともに地域のコミュニティづくりの大切さを学びました。
私たちの活動は、子どもも大人もともに育ちあう場をとおしてコミュニティづくりをするという点で、子育て中の「あ~疲れる」の本質的な解決策になると思います。
ひとりで子育てに悩まなくていい、人に頼っていい、迷惑かけていいのです。
私たちと一緒に、子どもといる暮らしに喜び、感動してみませんか。
NPO法人さくらの森・親子サポートネット 理事長伊知地るみ